不動産開業に「修行」は不要!未経験でも独立できる「5つの理由」と「2つのリスク」

「不動産業で独立したいが、未経験だからまずは修行すべきか…」と悩んでいませんか。多くの開業相談を受ける中で、このように「修行」を前提に考える人が非常に多いです。

しかし結論から言えば、不動産開業に修行は不要です。遠回りな修行で時間を無駄にするより、すぐに独立すべき明確な理由があります。

なぜ不動産開業に「修行」が不要だと言い切れるのか?5つの明確な理由

未経験からの独立に不安を感じ、「修行した方が安心だ」と思う気持ちはよく分かります。ですが、それは不動産業界の構造を知れば、遠回りである可能性が高いと気づくはずです。

理由1:不動産仲介は「分業制」だから(商品はネットにある)

不動産開業に修行が不要な最大の理由は、不動産仲介業が「分業制」というビジネス構造になっている点です。

例えば、あなたが「りんご屋」を始めるとします。お客様から「200円で美味しいりんごが欲しい」と言われても、農家や市場など、どこから仕入れるかを開拓しなければなりません。

しかし、不動産仲介は違います。お客様が「3000万円で横浜駅徒歩10分以内の物件が欲しい」と言った場合、あなたは「レインズ(REINS)」という不動産業者間サイトを見るだけです。

レインズには、売主側の不動産会社(元付け)が預かった物件情報がすべて掲載されています。つまり、商品はすでにインターネット上に並んでいる状態なのです。

あなた(客付け)の仕事は、その中からお客様に合う物件(りんご)を選び、マッチングさせることです。自分で商品を仕入れる必要がないため、修行が必須ではないのです。

理由2:修行で「時間がもったいない」から(雑務で終わる危険性)

「修行」と意気込んで不動産会社に入社しても、時間を浪費するリスクがあります。

聞いた話では、50代で修行のために入社したものの、営業はさせてもらえず、管理物件の雑務や重要事項説明書の読み合わせだけで1年が過ぎてしまったケースがありました。

これでは、独立後に最も必要な「営業スキル」は全く身につきません。貴重な時間を雑務で失ってしまうのは、非常にもったいないと言えます。

理由3:独立の「モチベーションが続かない」から

「2年修行して独立する」という目標を掲げても、そのモチベーションを維持するのは困難です。

多くの人が年始に「今年こそは」と目標を立てても、2月頃には忘れてしまうのと同じです。会社員として安定した給与をもらう生活に慣れてしまうと、独立の意欲は確実に薄れていきます。

2年後に独立するという高いモチベーションを維持し続けるのは、現実的には非常に難しいでしょう。

理由4:「自分のお金」でないと本気になれないから

これは独立してから痛感することですが、人間は「自分のお金」でないと本気になれません。

会社員時代、1億円の物件を買うかどうかの判断を求められても、会社のお金だからこそ軽く返事ができました。しかし、これが自分のお金だったらそのようにはいきません。

株式投資のデモアプリでいくら勝てても、実際のお金を投じなければ本気になれないのと同じです。修行中は「自分のお金」で意思決定する緊張感を学べないため、本当の意味での実践にはならないのです。

理由5:「経営スキル」は学べないから

修行で学べるのは、あくまで「不動産営業」という一環のスキルだけです。

会社員として働いている限り、「経営スキル」は絶対に学べません。独立後に本当に大変なのは、営業活動以上に、会社を経営することです。

日々のお金のやりくり、どこに広告費を投じるか、どの取引先を開拓すべきか。こうした経営判断は、会社員時代の比にならないほど大変であり、修行では決して経験できません。

くっつー

このように、修行で得られるスキルは限定的であり、失うもの(時間・モチベーション)の方が大きい可能性があります

  • 不動産仲介は「分業制」が基本
  • 修行は時間を浪費するリスクがある
  • 「会社員」と「経営者」では必要なスキルが全く異なる

むしろ危険?「修行」を選ぶことで生じる2つのリスク

修行が不要なだけでなく、場合によっては独立の足かせになる「リスク」も存在します。

リスク1:独立に役立たない経験になる

私自身、不動産デベロッパーとして8年間働いた経験がありますが、仲介業で独立した際、直接役立ったのは「人脈」くらいでした。

同じ不動産業界でも、「開発(デベロッパー)」と「仲介」では必要なスキルが全く異なります。

あなたが修行先に選んだ会社と、独立後にやろうとしている業態が違えば、その経験は独立に直結しない可能性が高いのです。

リスク2:独立時に「嫌がらせ」を受ける可能性がある

不動産業は、地域密着型のビジネスです。

2年間の修行を経て独立する際、円満退社なら良いですが、「ノウハウだけ盗んで辞めた」と見なされるケースもあります。

実際に聞いた話では、独立後に元の会社から「あの会社は悪質だ」と地元の同業者へ悪評を流されるという「いじめ」を受けた人もいます。競合が増えるわけですから、快く思われないリスクもゼロではないのです。

関連【悲報】不動産開業後のヤバい失敗談10選

くっつー

良かれと思って選んだ修行が、独立の足かせになる可能性もゼロではありません。特に地域密着型である不動産業界の特性は知っておくべきです

  • 修行先の業態と独立後の業態が違うとスキルは役立たない。
  • 円満退社できない場合、競合として嫌がらせを受けるリスクがある。

「開業資金が不安」は間違い?不動産開業がローリスクな理由

「修行するのは、開業資金を貯めるため」という人もいますが、その前提も間違っているかもしれません。

カフェ開業(1000万円) vs 不動産開業(200万円)

多くの人が誤解していますが、不動産開業は他業種と比べて圧倒的に初期費用が安く、ローリスクです。

例えばカフェを開業する場合、内装工事費、厨房機器の仕入れ費、人件費、運転資金などで最低でも1000万円程度は必要になります。

一方で、不動産開業は私自身もそうでしたが、約200万円で可能です。免許取得や登記費用を含めても、カフェの5分の1で済みます。

「在庫リスク」と「固定費」が低い

なぜ不動産開業が安いのか。それは、在庫を抱える必要がないからです。

他人の物件を仲介するビジネスなので、仕入れ(在庫リスク)がありません。また、社長一人で自宅開業すれば、固定費である人件費や家賃も最小限に抑えられます。

「お金がないから修行」ではなく「お金がなくても開業できる」のが不動産業なのです。

くっつー

修行よりも「経験よりスピード」で、チャンスを逃さないことが重要です。不動産業は他業種に比べて圧倒的にローリスクなビジネスですよ

  • 不動産開業の初期費用は約200万円程度。
  • 「在庫リスクなし」「低い固定費」が不動産開業の強み。

それでも「0→1が怖い」未経験者が最短で経営者になる方法

とはいえ、「知識ゼロでいきなり開業するのは怖い」という不安もあるでしょう。

結論:フランチャイズ(FC)を活用する

その不安を解消する最も現実的な解決策が、「フランチャイズ(FC)加盟」です。

無駄な修行期間をスキップし、最初から「経営者」として実践経験を積むことができます。

なぜFCが「修行」の代わりになるのか?

FCには、集客ツール、専門ノウハウ、開業前後のサポートがすべてパッケージ化されています。

これらを活用することで、未経験者が最も不安に感じる「集客」や「実務」の部分を補いながら、すぐに「経営者モード」で事業をスタートできます。これこそが、本当の意味での「実践(修行)」と言えるでしょう。

【補足】なぜ「店舗仲介」特化が未経験でも有利なのか

不動産業界は競合が非常に多いため、生き残るには「差別化」が必須です。

その点で、私たちが展開する「店舗仲介」の領域は、まだ競合が少なくブルーオーシャンです専門特化することで、未経験からでも参入しやすいという大きなメリットがあります。

くっつー

FCを活用する最大のポイントは、「知識よりスピード」で経営経験を積めることです。

  • 未経験の不安は「仕組み」で補える。
  • FCを使えば、最短で経営経験を積める。
  • 店舗仲介はブルーオーシャンで参入しやすい。

まとめ:無駄な「修行」で時間を失うより、最初から「経営者」として動こう

不動産開業に「修行」は不要です。業界の「分業制」という特性を理解すれば、時間をかけて修行する非効率さが分かります。

資金面でも不動産開業はローリスクであり、「0 → 1」の不安はFCの活用でカバーできます。もし本気で独立を考えているなら、遠回りな修行で時間を失うより「経験よりスピード」を重視し、最初から経営者として動くべきです。

  • 修行すべきか迷っている
  • 自分も未経験だが独立したい
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