今年は自社の認知拡大を目指し「広告の年」と位置づけて思い切った予算を投じました。その額、なんと500万円です。

これまで広告を一切打たずに経営してきましたが、さらなる飛躍のために勝負に出たわけです。しかし、結論から言うと大失敗しました。

500万円を使って回収できたのは一部のみで、200万円以上の大赤字という痛い結果に終わったのです。

「お金さえ払えば、広告が勝手にお客様を連れてきてくれる」もしあなたがそんなふうに考えて安易にポータルサイトやリスティング広告に課金しようとしているなら、一度立ち止まってください。私と同じように、大切なお金をドブに捨てることになります。

今回は、私が実際に広告運用でやらかした失敗の内訳と、そこから学んだ「本当に投資すべき対象」について赤裸々にお話しします。

広告費500万円の内訳と惨敗した結果

今回、私は「店舗仲介の集客」と、私が主宰する「店舗専門不動産フランチャイズ(テナントの窓口)の加盟店募集」という2つの目的で、合計4種類の広告媒体を試しました。

自信満々でスタートしましたが、結果は散々なものでした。具体的には以下の通りです。

  • 店舗仲介のリスティング広告(50万円)
  • フランチャイズ募集のSNS広告(350万円)
  • フランチャイズ募集媒体A(80万円)
  • フランチャイズ募集媒体B(50万円)

それぞれどのような結果になったのか、詳しく解説します。

店舗仲介のリスティング広告(50万円)

まず、店舗物件を探しているお客様を集めるために、Googleのリスティング広告に50万円を投入しました。検索結果の上部に「スポンサー」と表示されるあれです。運用代行会社を入れて3か月間回しました。

結果は、問い合わせがたったの2件。そして成約は0件でした。

50万円かけて売上ゼロです。店舗不動産の需要はあるはずなのに、単にお金を出して露出するだけでは、お客様は振り向いてくれないという現実を突きつけられました。

フランチャイズ募集のSNS広告(350万円)

次に、もっとも予算をかけたのがInstagramやFacebookなどのSNS広告です。ここには約350万円を投じました。

こちらは問い合わせ数だけで見れば80件ほどあり、一見うまくいっているように見えました。

しかし、最終的な成約(加盟)は0件でした。興味本位の薄い層ばかりが集まってしまい、どれだけ面談をしても契約には至らなかったのです。

350万円が文字どおり消えてなくなりました。

低予算の媒体のみ成功

一方で、皮肉な結果も出ました。フランチャイズ募集媒体A(80万円)は問い合わせ100件で成約0件でしたが、もっとも期待していなかったフランチャイズ募集媒体B(50万円)は、問い合わせ十数件の中から2件の成約が決まりました。

つまり、一番お金をかけていない媒体だけが利益を生み、力を入れた媒体は全滅だったのです。トータルで見れば300万円ほどの回収はできましたが、差し引き200万円の損失です。

広告という魔物の恐ろしさを痛感しました。

くっつー

結果が出ていないのに広告費を使い続けるのは、穴の開いたバケツに水を注ぐようなものです

  • もっとも予算をかけたSNS広告(350万円)は成約ゼロで惨敗。
  • リスティング広告も効果がなく、単なる露出では集客できないと判明。
  • 皮肉にも、もっとも低コストの媒体だけが成果を出した。

なぜ失敗したのか?広告運用で陥った3つの罠

広告そのものが悪いわけではありません。世の中には広告で成功している不動産会社もたくさんあります。今回の失敗の原因は、運用する私自身の「甘え」にありました。

自己分析した結果、敗因は明確に以下の3点です。

  1. 専門知識の不足(丸投げ)
  2. 戦略の欠如(出来心)
  3. 検証サイクルの不在(やりっぱなし)

それぞれ深掘りしていきます。

1. 専門知識の不足(丸投げ)

私は広告に関する知識がゼロの状態でスタートしました。「プロに任せればなんとかなるだろう」と、運用代行会社にすべて丸投げしてしまったのです。

仕組みを理解していないため、代行会社から上がってくるレポートの良し悪しも判断できません。結果、自分の中にノウハウが蓄積されず、ただお金が出ていくだけの状態になりました。

経営者自身が最低限の知識を持っていないと、外注先をコントロールすることすらできないのです。

2. 戦略の欠如(出来心)

「今年は広告の年にするぞ」という意気込みはありましたが、その中身は「なんとなくやってみたい」という出来心に近いものでした。

誰に、何を、どう届けるかというマーケティング戦略が曖昧なまま「とりあえず500万円使ってみよう」と見切り発車してしまったのです。不動産の一括査定サイトなどもそうですが、明確な勝算やターゲット設定がないまま課金しても、資金が湯水のように流れていくだけです。

3. 検証サイクルの不在(やりっぱなし)

これが最大のミスです。広告を出してダメだったときに「なぜダメだったのか」「次はどう改善すべきか」というPDCA(検証サイクル)を回しませんでした。

「問い合わせが来ない、落ち込む、終わり」で思考停止してしまったのです。本来なら、クリエイティブを変える、ターゲットを絞り込むといった改善を繰り返すべきでした。

この泥臭い検証をサボったことが、200万円の赤字を確定させました。

くっつー

失敗から学ばず、ただ落ち込んでいるだけでは経営者失格と言われても仕方ありません

  • 知識がないまま業者に丸投げしても、カモにされるだけで成果は出ない。
  • 「なんとなく」で始める広告は、明確な戦略がないため必ず失敗する。
  • やりっぱなしにせず、数字を見て改善を繰り返すPDCAが不可欠。

過去の自分に伝えたい「250万円」の使い道

今回の手痛い失敗を経て、私は完全に考え方が変わりました。もし今の知識を持ったまま、500万円を持っていた過去の自分に戻れるなら、絶対に全額を広告には使いません。

資金の半分、つまり250万円は別のことに使います。それは「自分の脳への投資(学習)」です。

  • まず学習に投資し、知識をつける
  • 残った資金で、勝算のある戦いをする

この順番が絶対的な正解だと確信しています。

「学習」に投資してから「広告」を打つ

もし戻れるなら、まず250万円を使って、広告運用のプロから学ぶためのスクールやコンサルティングを受けます。

そこで「どうすれば効果が出るのか」「どうやって業者をディレクションすればいいのか」を徹底的に学びます。その知識武装をした状態で、残りの250万円を広告費として運用します。

そうすれば、同じ250万円でもまったく違う結果が出たはずです。

順番を間違えてはいけません。「広告を打ってから学ぶ」のではなく「学んでから広告を打つ」のが鉄則です。

もっともコスパが良いのは「知識投資」

実際、私がこれまでに行って成功した投資は、すべて「知識(学習)」への投資です。

  • YouTube・SNS講座(約160万円):このおかげでYouTubeが伸び、現在の集客基盤ができました。
  • 民泊コンサル(約100万円):妻の事業のために投資し、今では毎月30万円以上の利益を自動で生み出しています。
  • 不動産投資サロン(月額数万円):仲間ができ、優良物件を購入でき、資産拡大につながりました。

広告費は使えば消えてなくなりますが、頭に入れた知識は一生消えません。そして、その知識が青天井の利益を生み出し続けます。

不動産業界で長く勝ち続けたいなら、ポータルサイトに課金する前に、まずは自分自身のレベルアップに課金すべきです。

くっつー

脳に蓄積されたノウハウは、誰にも奪われない最強の資産になります

  • いきなり広告費を使うのではなく、まず「広告のやり方」を学ぶことに金を使うべき。
  • 知識を持った状態で運用すれば、少ない予算でも最大の成果を出せる。
  • 広告費は消費だが、学習費はリターンを生み続ける投資である。

まとめ:集客を楽にする「魔法」は存在しない

500万円という授業料を払って私が学んだことは「お金さえ払えば集客できるという魔法は存在しない」という事実です。

不動産開業において、集客は生命線です。しかし、そこを楽しようとして安易に広告に頼ると、あっという間に資金は尽きます。

まずは「学習」に投資し、正しい知識と戦略を身につけてください。遠回りに見えて、それが最短の成功ルートです。

とはいえ、具体的に「何を学べばいいのか」「どこから手を付ければいいのか」迷う方も多いでしょう。そこで、私が実際に店舗不動産で独立し、失敗と成功を繰り返しながら体系化したノウハウをまとめた「不動産独立開業完全マニュアルロードマップ」を作成しました。

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